MOUNT GAY

Introduction はじめに

MOUNT GAY マウントゲイ

THE ORIGINAL RUM 独創的なラム

すべての偉大な物語が相応しい時と場所から始まるように、「マウントゲイ」の物語も、1703年にカリブ海に浮かぶバルバドス島から始まりました。このお酒を生み出したバルバドスの人々から「キル・デビル」と呼ばれていたこのラムは、まさに島の恵みです。豊かな糖蜜と初期の開拓者たちの創意工夫とお酒を愛する想いが、このスピリッツの製造方法の発見へと彼らを導きました。

バルバドスは温暖な気候、友好的な人々、刺激的な文化、ラムを作るのに欠かせない豊かな天然資源に恵まれた島です。ポルトガル人が発見した「バルバドス」は、あごひげをはやした男たちという意味で、島に青々と茂った「あごひげのような」木々から名づけられました。のちにこの島に移り住んできた者たちは、豊かな土壌と恵まれた雨季がさとうきびの栽培に最適であることを発見しました。

Terroir テロワール

サトウキビ畑での収穫

材料となるサトウキビ

マウントゲイの蒸留

ポットスチル

樽での熟成

マウントゲイのセラー

People ひと

Sir John Gay ジョン・ゲイ卿

蒸留所繁栄の功労者

友人 ジョン・ソーバー氏の依頼を受け、蒸留所の操業に携わる。
ラムの品質を向上するために試行錯誤し、造り上げたラムは瞬く間に高い評価を得る。1801年に死去。
彼の死を悼み功績をたたえるために、蒸留所名は「マウントゲイ」と改められた。

ALLEN SMITH アレン・スミス

マスターブレンダー 2010-2019

前マスターブレンダーのアレン・スミスは、20年以上にわたりマウントゲイのブレンドや熟成を監督しました。アレンがマウントゲイ蒸留所に入社したのは1991年、当初はマスターブレンダー、J.エドワーズの元でマウントゲイ・エクストラ・オールドのブレンドを補佐していました。2009年にはマウントゲイ 1703 オールド・カスク・セレクションを生み出し、2010年にはマスターブレンダーとなり、現在は長年の経験により磨かれた革新の精神を保ちながら、すべてのオールドラムのブレンドを行いました。2012年にはマウントゲイ ブラック・バレルを誕生させ、マウントゲイのプレミアム・ラムとしての不動の位置を築きました。

Trudiann Branker トゥルディアン・ブランカー

マスターブレンダー 2019-現在

2019年3月のアレン・スミスの退職に伴い、マスターブレンダーに就任。ブランカ―はシカゴの醸造学を専門とする「シーベル・インスティテュート」、蒸留と醸造の権威であるロンドンの「ブリューイング&ディスティリング・インスティテュート」を卒業し、英国醸造・蒸留学会員でもあります。2014年に品質管理マネージャーとしてマウントゲイのチームに加わり、アレンと同じ道を歩みながら彼の技術や知識を吸収しました。ラムの生産に必要な科学的な正確性と直感との絶妙なバランスは、彼女の最大の強みの一つです。現存する世界最古のラム蒸留所で初の女性マスターブレンダーが誕生し、新たなブランドのストーリーが幕を開けることに期待が寄せられています。

Time 時間

  • 1703

    キル・デビルと呼ばれるラムの蒸留所がバルバドス セント・ルーシーに創業

  • 1747

    ジョン・ゲイ卿の友人 ジョン・ソーバー氏が蒸留所を受け継ぎ、その経営についてジョン・ゲイ卿のサポートを求める。 ジョン・ゲイ卿はすぐさまラムの生産に着手。

  • 1801

    ジョン・ゲイ卿が死去。彼の功績を称え、蒸留所名を「マウントゲイ」と改める

  • 1994

    マウントゲイ・エクストラ・オールドが生まれる

  • 2009

    マウントゲイ 1703 マスター・セレクトが生まれる

  • 2013

    マウントゲイ ブラック・バレルの発売開始

  • 2016

    マウントゲイ 1703 マスターセレクトのパッケージをリニューアル

  • 2017

    「Time Well Spent 」キャンペーンを開始

Craft クラフト


  • バルバドス島は多孔質のサンゴ石灰石で出来ています。その石灰石が、島の地中深くを流れる地下水を濾過する、天然のフィルターの役割を果たしています。この水は、その後さらに3回濾過され、混じりけのない純水になります。

  • サトウキビの糖蜜
    バルバドスの砂糖は世界が認める最高級品で、格別な糖蜜を生み出します。バルバドスの糖蜜は18世紀に、サトウキビから結晶化した砂糖を精製した後に得られる追加の収入源ということで、「ブラックゴールド」と呼ばれるようになりました。

  • 発酵
    何度も濾過された純水と糖蜜、マウントゲイ専用のイースト(酵母)が混ぜあわされ、発酵が始まります。蒸留所が始まって以来、このプロセスはバルバドスのオープンエアーの中で行われています。

  • 蒸留
    300年以上の間、はっきりと際立つマウントゲイの個性は、伝統的な銅製の蒸留器(ポットスチル)から生み出されてきました。1703年当時の画期的な蒸留技術だったこの設備は、今もマウントゲイで使われ続けています。独自のダブル・ポット・スチル蒸留は、300年前に初めて商船が来航した際にバルバドスに伝えられたものです。以来、マウントゲイは一貫してこの手法を用いています。

  • 熟成
    カリブ海の熱帯気候において、熟成過程は予測不可能です。1年で3年分の速さで熟成することも あれば、9か月分程度しか進まない場合もあります。マウントゲイでは、単に年数ではなく、熟成状態を重視しています。
    現在、マウントゲイでは、かつてアメリカン・ウイスキー に使われていたホワイト・オークの樽で熟成させています。

  • ブレンド
    ブレディングは、まさに本物の職人技。それは、実践と熟練、そしてそれによって得られる直観をも必要とする、錬金術的な組み合わせです。マスターブレンダーであるアレン・スミスは、マウントゲイ蒸留所のブレンドの全てを統括しています。
    スタイルは英国風ですが、完成までの過程は純然たるバルバドス流。すべてが整った時こそが、完成の時なのです。

Serves & Creation サーヴ&クリエイション

  • Black Storm ブラック ストーム

    マウントゲイ ブラック・バレル 50ml
    ジンジャーエール 100ml
    オレンジスライス
    氷を入れたグラスに、「マウントゲイ ブラック・バレル」を注ぎ、ジンジャエールを注ぐ。オレンジスライスを軽く搾ってから入れ、軽くステアする。

  • Black Daiquiri ブラック ダイキリ ツイスト

    マウントゲイ ブラック・バレル 60ml
    フレッシュライムジュース 20ml
    黒糖シロップ 10ml
    オレンジビターズ 1dash
    オレンジピール、炙ったスターアニス
    シェイカーに全ての材料を入れてシェイクしてグラスに注ぎ、オレンジピールとアニスを添えて、アニスを炙る。

  • On the rocks オン・ザ・ロック

    マウントゲイXO 45ml
    大きめの氷 1個
    氷を入れたグラスにラムを注ぐ。

  • Extra old fashioned エクストラ・オールド ファッション

    マウントゲイ XO 45ml
    アンゴスチュラ・ビターズ 2ダッシュ
    砂糖 1tsp
    オレンジピール、オレンジスライス、マラスキーノチェリー
    ミキシンググラスに、オレンジピールとラム、砂糖を加えて軽く混ぜる。
    オレンジピールを取り除き、ビターズと氷を入れ、冷たくなるまでステア。
    氷を入れたオールドファッショングラスに注ぎ、 最後にオレンジスライスとマラスキーノチェリーを飾る。