Introduction はじめに
LOUIS XIII ルイ13世
100年先に想いを込めて
ひとつひとつのデキャンタがセラーマスターたちの生涯にわたる偉業の証。1874年の誕生以来、歴代のセラーマスターがルイ13世のために、最も古く卓越したオー・ド・ヴィー(原酒)を選び抜いてきました。現セラーマスターであるバティスト・ロワゾーもまた、彼の想いを次世代に繋いでルイ13世となる最良のオー・ド・ヴィーを、大切に見守っています。ルイ13世は、芳香の雫。時を香らせる命の水なのです。
Terroir テロワール
People ひと
THE DYNASTY OF CELLAR MASTERS セラーマスターの技の継承
名高いブランドの影には常に、それを支える人がいます。ルイ13世の場合、それは一人の人間ではなく、何世代にもわたる技の継承です。
ルイ13世の高い評価は、1924年から1965年までレミーマルタン社の社長を務めたアンドレ・ルノーと、彼の娘婿であり後継者となったアンドレ・エリアール・デュブルイユを感化した一族の夢が実を結んだものです。セラーマスターは常に先代によって選ばれ、ルイ13世の変わることのない哲学を継承してきました。
この繊細で洗練されたブレンドに息を吹き込むセラーマスターはアーティストであり、そして同時に先見の明を持つ賢人でもあります。
そして、コニャック造りのクラフツマンシップを次の世代へと伝えていくのです。
ANDRÉ RENAUD アンドレ・ルノー
セラーマスター 1924 — 1960
アンドレ・ルノーは、「将来人々が何を求めようになるか」という先見に基づき、オー・ド・ヴィーの熟成とルイ13世伝承を考え実行しました。
最初にセラーマスターという役職を制定したのも彼でした。当初は自身がセラーマスターを務めていましたが、後に続く者たちのために、セラーマスターのスキルと指針を丹念に定義しました。
その後、このセラーマスターの役職を後継者に譲ると、社長とセラーマスターの間に、信頼の絆で結ばれた特別な関係を構築にすることに尽力しました。
ANDRÉ GIRAUD アンドレ・ジロー
セラーマスター 1960 — 1990
アンドレ・ルノーが次のセラーマスターに選んだのは、アンドレ・ジローでした。ルノーは見習いだった20歳の彼の才能を見出し、彼に次のセラーマスターになるための教育を施すことにしました。
最初の3年間は葡萄畑での仕事に従事させ、そののちに製法やブレンドのスキルを教え込みました。テロワールについて学ぶことは、何よりも重要だと考えていたからです。
このようにジローは経験を重ね、37歳で正式にセラーマスターに任命されたのです。
GEROGES CLOT ジョルジュ・クロ
セラーマスター 1990 — 2003
アンドレ・ジローもまた、セラーマスターとして後継者には何年もの間自分の傍らで経験を積ませました。その後継者とは、1972年にレミーマルタンに入社したジョルジュ・クロ。研究所で働いた経験を持つ彼は、セラーマスターとして不可欠な独創的で革新的なビジョンを持っていました。
ジローとルノーのパートナーシップにより貯蔵量も増え、最新の経営メソッドも導入されました。
1990年にセラーマスターとなった彼の最初の貢献は、ITを導入し、貴重かつ膨大な樽の検査や管理をシステム化したことでした。
PIERRETTE TRICHET ピエレット・トリシェ
セラーマスター 2003 — 2014
ピエレット・トリシェもまた、ジョルジュ・クロが2003年に退職したときにはすでに彼の元で長年の経験を積んでいました。
何年にもわたって受け継がれたスタイルをひとつも変えることなく、ピエレットはそのクリエイティブなビジョンを注ぎ込み、伝説的なブレンドを造り続けました。
伝説のように語られる「ルイ13世 レア・カスク」の発見も、彼女がいなければ不可能だったでしょう。セラーマスターの創造性が発揮された輝かしい一例でした。
BAPTISTE LOISEAU バティスト・ロワゾー
セラーマスター 2014 — 現在
38年間のメゾンでの勤務を経て、ピエレット・トリシェはバティスト・ロワゾーにバトンを渡すことを決め、伝統を継承しました。
バティストは、レミーマルタンのコニャックの名声を支える最高のクオリティを守りながらセラーマスターのクラフツマンシップを継承していく、新たな世代のセラーマスターを体現しています。
5代目のセラーマスターとして、バティストは現在、先代たちが厳選し熟成を見守ってきた特別なオー・ド・ヴィーを管理しています。
それと同時に、1世紀を経てルイ13世と成りえる優れたオー・ド・ヴィーの選別も行っています。
メゾン・レミーマルタンの未来は、彼の技と才能にかかっているのです。
Time 時間
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1874
ルイ13世の誕生
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1878
アメリカでルイ13世が商標登録される
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1883
上海に向けて出荷を開始
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1929
ヨーロッパの豪華列車「オリエント急行」内でルイ13世がふるまわれ、ヨーロッパ全土に広まる
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1935
豪華客船「ノルマンディー号」の処女航海において、1等席でサーブされる
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1944
第二次世界大戦の勝利を祝うため、シャルル・ド・ゴール将軍がルイ13世をオーダーする
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1984
超音速旅客機「コンコルド」の機内で初めてふるまわれる
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2007
「ルイ13世 ブラックパール」の発売開始
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2009
ピエレット・トリシェによる「ルイ13世 レア・カスク 43.8」の発表
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2011
3Lという大きさの「ルイ13世 ジェロボアム」の発売開始
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2013
レア・カスク コレクションの第二弾「ルイ13世 レア・カスク 42.6」の発表
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2014
「ルイ13世 ブラックパール アニバーサリー・エディション」の発売開始
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2015
「100 YEARS- The Movie You Will Never See(見ることのない映画)」プロジェクトの発表"
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2016
ルイ13世とフランスの3つのラグジュアリーブランド、エルメス、サンルイ、ピュイフォルカとのコラボレーション「ロディセー・ダン・ロア」が実現
「ルイ13世 タイム・コレクション ジ・オリジン - 1874」の発売開始
北京に初めてのフラッグシップショップ「ルイ13世 ブティック」が誕生
初めての6Lデキャンタ「ルイ13世 マチュザレム」の発売開始
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2017
カンヌ映画祭に豪華クラシックヨット「ルイ13世号」が登場
「100 YEARS: THE SONG WE'LL ONLY HEAR IF WE CARE(私たちが変われば聴ける歌)」プロジェクトの発表
史上最大となる9Lデキャンタ「ルイ13世 サルマナザール」の発表
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2019
NFCチップ搭載に伴い、新コフレに
100 Years 100年
完成までに100年の時を必要とすることから、ルイ13世は、これまでに2つの「100Years」と題したプロジェクトを手掛けてきました。第一弾はジョン・マルコヴィッチ主演の映画、第二弾はファレル・ウィリアムスが作詞作曲した歌です。どちらも唯一のフィルム、レコードを100年後まで開かない金庫に保管し、100年後に初めて公開するという、壮大なプロジェクトです。
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2021.11.01
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2021.07.13
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時間こそがルイ13世の重要な要素です。ルイ13世のセラーマスターであるバティスト・ロワゾーは、コニャ...
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